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  • 執筆者の写真Tino

「落花」が完売となりました

◆で、倉御で、初めて出した拙本「落花」が、大変ありがたい事に完売となりました。お手に取って頂いた全ての方に感謝です。ありがとうございました。


この折に、当時の事なんかを振り返っておこうかなと思いブログを書いています。ほぼ自分用です。


当時、本を作ってイベントに出るというのは、本当に久しぶりの事でした。正直な話、もうそういう事はしないと思っていたのです。私生活(仕事)が忙しかったもので…。

では何故思い切ったか?というと、記憶はかなり曖昧ですが、当時ウイショがこれで最後かもしれないという噂がじわりじわりとされていたこと。加えてイベントに出よう!本を出そう!と各所から盛り立てて頂いて、まあ調子に乗ったわけですね。思い立ったら即行動派のTinoさんはサークル申し込みをして退路を断ったという次第です。(結果としてウイショは無事その後も継続開催されている事は、皆様ご承知の通り)


制作時間は、それなりにあったかと思います。年明け前に参加申請をしたのではなかったかな?ただ、前述の通り1月~4月は仕事がかなり忙しい時期でして、進捗が思わしくなかった事はよく覚えています。まあ、ズボラな性格なので進捗が良い時なんてないんですけどね。脱稿は無事したものの締め切りギリギリで、一歩間違えれば出なかったんじゃないか、というような為体でした。

そんな中死ぬ気で脱稿まで漕ぎ着ける事が出来たのには理由があって、お察しの通りゲストのおかげです。恐らく自分だけの本ならば、どこかでポッキリ心が折れて落としていたかもしれないなあと、何度でも思います。後書きにも書きましたが、本当にVEROちゃんに感謝。翻訳をしてくれたアキナさんにも感謝。彼女達が居なければ出なかった本だったと言っても過言でないのです。ありがとう。


さて、本ですが…読み返すと嫌な汗が出るくらい拙いのでアレなんですが…だって2年も前なんだよ…。見て頂くと分かるんですが、本当に時間がなくて完成度としてはとても言葉に出来ないレベルのものです。描き直したい…(心の声)と言いつつ、やっぱり思い出深い大切な一冊であることは確かなんですが…。以下、随所ページ参照して思い出として記録したいなと思うので、そういうの嫌な人はここまででさよならしてくださいまし。

それと「私はこういう風に描いたよ」という記録ですので、買って読んで頂いた方は「私はこういう風に読んだよ」を大切にしてください。そこはイコールである必要がないです。色んな読み取り方をして頂けると嬉しいです。答えは無い。


表紙は、ありがたい事に何回か、何人かの方にお褒め頂くこともありました。私としては本当に描き込みも全くできてない未完成なものなんですけど、雰囲気や色遣いなのかな、と理解しています。ありがとうございます。てれてれ。本当は、舞っている白い花びら(透明度下がっているやつ)と題名を特殊印刷したいなあ、なんて考えたりしてました。考えてる時は何でもできて一番楽しいね。そういえば、よく聞かれたんですが、お花は特定のものではなくTinoがテキトウに描いた創作花です。当時、花言葉などを調べて描きたかったんですがそんな時間もなかったので、逆にそういう部分がないようテキトーに描きました。

※Tinoさんは寝っ転がってる表紙描くことが昔から多いんです……なぜ……


描きたかったのは、何の変化もない友人としての日常を受け入れている倉持君と、受け入れるつもりだったのに耐えられなくなった御幸君の話でした。無限に溢れる感情がいつしか器から零れてしまうのを恐れて身を引く御幸君と、そっちがその気ならはっきりさせてやる倉持君。特に何も考えてなかったんですが御幸君視点でお送りした本でした。なのでちょっと御幸君がうじうじ悩んで女々しい感じですね。えっちの導入は押せ押せなんですけど。


全体イメージは「舞い散る花」という事で、中表紙やVEROちゃんの原稿への転換ページ、後書きは同じ花びら柄を使ってます。あと表紙の通り、浅い水に浸かるというのもひとつイメージでした。抵抗はあるが前へ進めるし、少し気を抜けば足元を掬われる。

見ないフリをしていても痛みを伴って倉持君と一緒に過ごす日常と、段々それに耐えられなくなって、終には立っていられず倒れてしまう。そういう部分を比喩したかった感じです。

そもそもTinoさん比喩表現が多いんですよね。自覚してます…。

あと、好きでよく描く表現として、もう一人の自分を登場させて追い詰めるという心理描写が好きでよくやります。

ちょっと裏話っぽい話をすると、時間がなかったので描きたかったシーンをいくつか諦めているんですが、御幸君が告白をするシーンの前、下描きの時点ではお店で飲んでいるシーンを描いてました。そこでももう一人の御幸君を登場させてます。

このシーンはねぇ~~~入れたかったな~~~~~~(泣いている)要は、現実を見れば見る程、倉持君の幸せを考えれば考える程、一人で陥っていく御幸君が描きたかったわけですね。自分の幻覚と会話してるってかなり不気味じゃないですか。そういうのが好きなんですね。うん。 Tinoさん歪んでいるからね。


あと、倉持君とさよならした後、静かに黙々と日常を過ごす御幸君の描写も入れたかったんですが割愛でした。私は、倉持君が居なくなるとマトモな生活が出来なくなってしまう御幸君も好きなんですが、自分でやるのは真逆で、倉持君がいなくても粛々と生活を続けていく御幸一也が好きなんですね。それでも、生活の一片で、例えば欲しいと言っていたものを街角で見かけて思わずスマホを取り出してしまったり、気付けば夕ご飯にオムライスを作っていたり、もうどうしようもなく生活の中に倉持君が居てしまう。そういうのが好きです。

てなわけでオムライス作ってますコレ。誰に食べさせるわけでもなく、ただ出来上がったものを見て後悔するだけの、自分でそれを食べるだけのオムライスを。料理している描写も好きだな~と思います。なんか、なんか好き。よく描いてしまう。


まあ、そんなこんなで後はハッピーすけべエンドなわけですね。えっちなシーンはそれなりに見れるくらいにはしたい…と思って濡れ場シーンから描いてたと思います、確か。支部にあげてるサンプルがいいとこどりなのでコレ以上載せる部分はないかな…☻

文字なしにしようかと思ったけど、元データがなかったのですみません!

あとココにないえっちシーンと言えば、御幸君の自慰かなぁと。これ、全然VEROちゃんと打ち合わせしてなくてVEROちゃんにも「落花」ってイメージで、としかお願いしてないのに二人とも描いてたっていう感動のシンクロシーンです(勝手に曲解してる)


おなにシーン良いよね。


というような感じで、時間なくてわけわかんないまま描いた割には自分の好きなとこは色々詰まった本になっていたんだなぁ…と、まとめてみて実感しました。

VEROちゃんの寄稿漫画は、言わずもがな最高だし、何も詳細伝えてないのにちゃんと統一感のある感じで仕上げてくれてるし、本当に当時も今も何度読んでも感動します。このために本出したと言っても本当に過言じゃない……あ~~感謝!!


発行当時もチラリと言っていましたが、構想的には続きがあるお話ではあって、続きは倉持君目線でこの後の話をやりたいんですが、やれるかは怪しい……一応、これはこれで完結してるもんで……まあ、もしかしたら気が向いたら本になるかもしれません!以上!


【イメソン小話】

東京事変 / 落日

本にならないかもしれないので少し……次作、作るとしたらタイトルは「落日」で、同じく(らっか)と読ませるタイトルにする予定です。これは、イメージソングが東京事変の落日だったので、このタイトルが先に出来て、何だかんだグチャグチャと練って、先に御幸君目線の話を持ってきて、同じ読み方で「落花」としたわけなんです。というわけで、出るかもわからぬ続編と合わせてのイメソンでした。

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